最も鉱物資源が豊富な地域のひとつである。ハンティ・マンシおよびヤマロ・ネネツ自治管区では西シベリア石油ガス地域に属する石油・ガス鉱床が調査開発されており、国内石油埋蔵量の66.7%（全世界の6%）、ガス埋蔵量の77.8%（全世界の26%）がここに集中している。同管区には膨大な鉄鉱石、チタン磁鉄鉱、銅鉱、非鉄金属および希少金属、泥炭、アスベスト、非鉱石建材、宝石、半宝石の埋蔵量が確認されている。ここには全ロシア産出量のおよそ10%となる大規模な森林資源が集中している。西シベリア地域の燃料エネルギー施設およびウラル工業地域はお互いに関連性を有しながらロシア経済の基幹部門発展を促すだけでなく、国際的な輸出ポテンシャルの基盤創出に貢献している。ウラル連邦管区の各種経済活動の機能化に大きな役割を果たしているのが同地域内の輸送機関である。
　

　同地域内には地域内および地域間の重要な鉄道輸送機関が非常に多い。シベリア鉄道は同管区内を横断している。管区内にはニジネヴァルトフスク－アンジェロ＝スジェンスク－イルクーツク、スルグート－ポロツク、ニジネヴァルトフスク－ウスチ=バルイｰク－オムスク等の石油パイプライン、またウレンゴイ－ポマルイ－ウジゴロド、ウレンゴイ－チェリャビンスク等のガスパイプラインなど、広く世に知られたパイプラインの出発点が存在している。
　

　ウラル地域の主要な輸出産業構成は石油・ガス、さらに金属、工作機械、化学森林産業がそれに続く。輸入産業構成は軽工業、食品、医薬品、自動車・各種設備、濃縮食品等。同管区は輸出量自体で他の全ての管区を圧倒している。