マレー系、インド系、中華系と様々な民族・宗教が混在するマレーシア。
食文化も様々な特徴がある。
イスラム教国だが、中華系やインド系の人々は豚肉を食べるし酒も飲む、というようにいたって自由である。

・マレー系
ココナッツオイルやココナッツミルクをふんだんに使うのが特徴。
スパイスも様々なものを使用する。

・中華系
様々な民族の影響を受け、マレーシア発祥の中華料理もある。
肉骨茶（バクテー）と呼ばれるスープで、骨付き豚肉（スペアリブ）や野菜等を、何種類ものハーブを煎じた薬膳スープで煮込んだもの。中国茶とごはんと一緒に食す。そもそもは中華系の人々の朝ご飯として食べられていたもの。

・インド系
日本でよく食べられるインド料理は、たいていが北インド料理だが、マレーシアのインド系の料理は南インド料理が主流。

・ニョニャ系
マレー系と中華系が混ざった料理。中華系料理をベースにマレー系料理の特徴であるスパイスを合わせた家庭料理。
香辛料と香味野菜で味付けした魚のすり身を、バナナの葉に包んで焼いたオタオタなどがある。